赤雪(読み)アカユキ

デジタル大辞泉 「赤雪」の意味・読み・例文・類語

あか‐ゆき【赤雪】

極地高山氷河残雪表面に、微小な藻類が多量に繁殖して赤色になったもの。また、火山噴煙や、春先に中国大陸からの黄砂に混じって降る雪。紅雪こうせつせきせつ

せき‐せつ【赤雪】

あかゆき

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精選版 日本国語大辞典 「赤雪」の意味・読み・例文・類語

せき‐せつ【赤雪】

  1. 〘 名詞 〙 赤い色の雪。微小な藻類植物などが混入したため赤くなった雪。あかゆき。
    1. [初出の実例]「陸奥国言、部下黒川郡以北十一郡。雨赤雪平地二寸」(出典:続日本紀‐天平一四年(742)正月己巳)
    2. [その他の文献]〔晉書‐武帝紀〕

あか‐ゆき【赤雪】

  1. 〘 名詞 〙 クラミドモナスなどの藻類が繁殖して赤色になった雪。高山や極地でしばしば見られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「赤雪」の意味・わかりやすい解説

赤雪
あかゆき

色づいた雪の総称多くは赤っぽい色のついた雪のことで、日本では、春先に中国大陸の黄土地帯から舞い上った黄砂が雪に混ざって降った雪をさすことが多い。また、火山の噴煙が混じって降る雪や、細かな藻類の繁殖によって色づいた雪も赤雪とよばれる。

[前野紀一]

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