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赦罪 しゃざいabsolutio

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

赦罪
しゃざい
absolutio

赦免ともいう。聖職制をとる教会のもつ権能で,カトリックでは,司祭以上の聖職だけがもつ。罪を痛悔した者のために,罪とその罰のゆるしをキリストに代って告知する行為のことである。初期の教会では公のきびしい贖罪期間を経た罪人にのみ生涯に1回与えられ,赦免後にもきびしい生活が課せられた。この制度はその後 (3世紀頃) 次第に緩和され,ケルト教会修道院の慣行である私的な告白と赦罪が告解の秘跡として一般化した。現在カトリックでは,(1) 秘跡的赦免と,(2) 懲罰の赦免の2つに分類され,(1) は罪および罰のゆるしで告解の秘跡の一部,(2) は聖務停止や破門などの教会法上の罰を解くことで,普通,罪の赦免の前になされる。告解の秘跡の場合は,赦免の祈りによって,そうでない場合は,ローマ式定式書によってなされる。なお,祈りの文は,「我汝をゆるす」という平叙文型と,「神汝をゆるし給わんことを」という祈願文型があり,元来,後者が用いられていた (正教会などでは,いまでもこの型である) 。その原型は,ローマの『クレメンス第1書簡』から推定できる贖罪者のための祈祷と,按手により聖体拝領を許す行為とであった。前者はフィレンツェの合同公会議 (15世紀なかば) 以降用いられるようになった。 (→贖宥 )

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