走り回る(読み)ハシリマワル

デジタル大辞泉 「走り回る」の意味・読み・例文・類語

はしり‐まわ・る〔‐まはる〕【走り回る】

[動ラ五(四)]
あちらこちらを走る。かけまわる。「子供廊下を―・る」
用事をもってあちこちと忙しく歩き回る。奔走する。「資金繰りに―・る」
[類語]駆け回る飛び回る駆けずり回る飛び歩く立ち回る駆け巡る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「走り回る」の意味・読み・例文・類語

はしり‐まわ・る‥まはる【走回】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. ある物の周囲をかけてまわる。また、単に物の周囲をへめぐる。
    1. [初出の実例]「さるけしきみえば、つげにこといひおき給ける人、しりにはしりまはれるに」(出典:とりかへばや物語(12C後)中)
  3. あちらこちらをかけめぐる。かけずりまわる。
    1. [初出の実例]「自執弓走廻敺雑人、退散之時、則令安座御」(出典古事談(1212‐15頃)一)
  4. 尽力する。奔走する。奉仕する。
    1. [初出の実例]「大途之御用、従前々走廻来候義共、御印判次第、時々刻々、為一事無沙汰走廻候」(出典:相州文書‐天正七年(1579)八月一二日・北条氏照掟書)
    2. 「庭燎のまつりをせらるるときに 左右の臣下が走まわってたすくるぞ」(出典:古活字本毛詩抄(17C前)一六)

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