飛回る(読み)トビマワル

デジタル大辞泉 「飛回る」の意味・読み・例文・類語

とび‐まわ・る〔‐まはる〕【飛(び)回る】

[動ラ五(四)]
空中をあちこちと飛ぶ。「花畑を蝶が―・る」
(「跳び回る」とも書く)自由にあちこちかけまわる。はねまわる。「家の中を子供が―・る」
(「跳び回る」とも書く)ある目的のために忙しくあちこち歩きまわる。奔走する。「取材に―・る」
[類語]駆けずり回る駆け回る飛び歩く立ち回る走り回る駆け巡る

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「飛回る」の意味・読み・例文・類語

とび‐まわ・る‥まはる【飛回】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. とびながらあちらこちら回る。自由にかけまわる。おどりまわる。はねまわる。
    1. [初出の実例]「穿とは蝶之繁花之中を飛ひまわる可見」(出典:杜詩続翠抄(1439頃)四)
  3. ある目的のために諸方をかけずりあるく。奔走する。
    1. [初出の実例]「年はくれ掛はくれぬか掛とりはあしを空にぞとびまはる哉」(出典:狂歌・狂歌乗合船(1730))
    2. 「不足の品を正太が買物役、汗に成りて飛(ト)び廻(マワ)るもをかしく」(出典たけくらべ(1895‐96)〈樋口一葉〉三)

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