ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「超新星エコー」の意味・わかりやすい解説 超新星エコーちょうしんせいエコーsupernova echo 大マゼラン雲に超新星 1987Aが出現してから1年後の 1988年2月,光の数十倍の速度で膨張する,超新星を取り巻く二重のリングが発見された。これは,爆発直後に超新星から地球とは別の方向に出た光が,たまたまその先にあった2つの板状の星間雲に反射して,こだま (エコー) のように遅れて地球に届いたものと思われる。遠くで反射した光が順次遅れて届くので,地球から見ると光源が超光速で遠ざかっていくように見えたのである。このような超光速現象が見られたのは,1901年のペルセウス座の新星に次いで2度目であった。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by