超音波療法(読み)ちょうおんぱりょうほう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「超音波療法」の意味・わかりやすい解説

超音波療法
ちょうおんぱりょうほう

超音波を利用した物理療法の一つ。一般に人の可聴周波数は20ヘルツから20キロヘルツといわれ、これらの周波数より低い、あるいは高い周波数の音波を超音波というが一般には高いほうをさして使われる。診断用の超音波は5メガヘルツあるいは10メガヘルツが用いられるのに対して、治療用では1メガヘルツ程度がもっとも多い。音波のエネルギーはワットWattで表記されることが多く、1平方センチメートル当り5ワット程度の導子(人体に接する音波の出入部)が多いが、最近は1ワット以下のエネルギーで治療すべきであるといわれている。

 超音波発生装置は結晶体の圧電効果を利用した電気回路が用いられるため、超音波療法は電気療法に組み入れられることもあるが、その治療原理は機械的な圧力であり、きわめて圧迫回数の多いマッサージとするのが適当である。超音波の生物作用は思いのほかに強大で、強いときには動物に胃穿孔(せんこう)をおこしうるし、バクテリアなどの小動物では離断死滅させることができる。したがって、同一局所に強く、かつ長時間放射することは危険である。超音波療法の生物作用は温熱と考えるのではなく、むしろ、回復可能な程度に神経に麻痺(まひ)作用を与えると考えるべきである。こうしたことから、適応としてはその鎮痛作用を応用して、関節痛、筋肉痛等に利用されることが多い。禁忌として考えなければならないのは悪性腫瘍(しゅよう)、心臓疾患等である。超音波は水中では伝播(でんぱ)速度が大きいので、わずかな出力ですむが、空中では減衰が著しい。このため、流動パラフィン等を塗布して皮膚との間に間隙(かんげき)をつくらないようにすることが必要である。

[玉川鐵雄]

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