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足芸 アシゲイ

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デジタル大辞泉の解説

あし‐げい【足芸】

あおむけに寝て、足だけでする曲芸。樽(たる)やたらいなどを回したりする。足業(あしわざ)。

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世界大百科事典 第2版の解説

あしげい【足芸】

足で文字を書いたり,矢を射たりする芸当。しかし世界に名をとどろかせた日本の足芸は,力持ちの要素も加えた別種の曲芸である。すなわち,あおむけに寝て両足を高く差し上げた演者(太夫)が,足底にはしごやたるを乗せる。そこへ5~8歳の若太夫が登って,各種の演技を見せた。この足芸は1820年代(文政年間)から江戸や上方で盛んに行われ,大坂の鉄割弥吉は〈足芸元祖〉として広く知られた。早くに海外を巡演した者も多く,たとえば江戸新吉原に住む浜碇定吉は,1867年(慶応3)にアメリカを経由してパリ万国博覧会へ出演。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

足芸
あしげい

曲芸の一種。曲持(きょくも)ちとも称される。あおむけに寝て足を上げ、その足の裏でいろいろな品物を操ったり、足の指を器用に使って文字書き、射弓、切抜き細工、楽器演奏などをしたりする。正徳(しょうとく)・享保(きょうほう)(1716~1736)ごろの『文字絵尽(づくし)』にもみえる。文化(ぶんか)・文政(ぶんせい)(1804~1830)ごろに名古屋の岩本梅吉をはじめとする名人が出現して流行した。開いた傘を水車のように回したり、石、俵、樽(たる)、たらいなどの品物や、ときには人間を載せて回したり、高く蹴(け)上げたりした。嘉永(かえい)(1848~1854)ごろに有名だった鉄割(てつわり)熊蔵(のちに弥吉(やきち))一座の『葛(くず)の葉障子(しょうじ)の曲』は、ほぼ同じ構成で木下サーカスに受け継がれている。1866年(慶応2)にヨーロッパに渡った日本最初の曲芸団にも足芸師浜碇(はまじょう)定吉が参加している。上海(シャンハイ)雑伎(ざつぎ)団や外国のサーカスにもみられる。[織田紘二]

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世界大百科事典内の足芸の言及

【曲芸】より

…〈力持〉は,100貫目(375kg)以上もある大石を持ち上げたり,その石でろうそくの火をあおいで消したりしたといい,女太夫の力持ちも出現した。〈曲持〉は,あおむけに寝て足を上げ,その足の裏で石や俵,樽,たらい,ときには人間を乗せてくるくる回したり,高く蹴上げたりする芸で〈足芸〉とも呼ばれる。〈曲独楽〉のように現在に多少は残った芸もあるが,そのほとんどが消滅した。…

【サーカス】より

…続いて71年(明治4)フランスのスリエ,86年イタリアのチャリネ曲馬師のサーカスが渡来し,西洋曲馬,西洋軽業や,象とトラの演芸,空中ぶらんこなどを演じた。それまでの日本の軽業足芸曲馬などの見世物は,それぞれが芸種別の一座を組み個々の興行形態であったのに比べ,外国のサーカスは規模も大きく,芸種も豊富であったので大評判を呼んだ。とりわけ在来の日本曲馬は,曲乗りも演じていたものの,歌舞伎芝居を馬上で演じるおうような曲馬芝居(馬芝居)が主演目であったので,そのスピード,スリルのある軽業的曲乗りに圧倒された。…

【見世物】より

…享保期(1716‐36)以後には曲馬,女角力(おんなずもう),綱渡りなど,宝暦・明和・安永期(1751‐81)には火喰い坊主,蘇鉄(そてつ)男,馬男,曲独楽(きよくごま),曲屁(きよくへ)福平,女力持(ちからもち),エレキテル,鬼娘,飛んだ霊宝,ビイドロ細工,曲鞠(きよくまり)などが行われた。 そして寛政(1789‐1801)以後には,駝鳥(だちよう),大鱶(おおふか),水豹(あざらし),足芸,飴(あめ)の曲吹き,おどけ開帳,謎解き春雪,芸州宮島大鳥居回廊,祇園会山鉾,籠細工釈迦,壬生(みぶ)狂言,ビイドロ細工阿蘭陀船,珍貝細工,羽二重細工,桶細工その他細工物,看々(かんかん)踊,唐人蛇踊,百人芸,生人形,駱駝(らくだ),山男,蛇娘,菊細工,大象,翻車魚(まんぼう),餅曲搗き(もちのきよくづき),水からくり,譬くらべ,眼力など,種々雑多な見世物が行われた。また福招きの人形として知られる〈叶(かのう)福助〉の流行にのって,文化1年(1804)春には,生福助の見世物が最も人気があった。…

※「足芸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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