蹠行性(読み)ショコウセイ(その他表記)plantigrade

翻訳|plantigrade

デジタル大辞泉 「蹠行性」の意味・読み・例文・類語

しょこう‐せい〔シヨカウ‐〕【×蹠行性】

哺乳類の歩行の形式の一。足の裏全面を地につけて歩く歩き方。ヒト・サルクマ・ウサギなどにみられる。

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精選版 日本国語大辞典 「蹠行性」の意味・読み・例文・類語

しょこう‐せいショカウ‥【蹠行性】

  1. 〘 名詞 〙 哺乳類の歩行法の一つ。足の裏の全面(指から踵まで)を地につけて歩く。人、サル、クマ、ネズミモグラなどに見られる。「せきこうせい」と呼ぶこともある。イタチテンアナグマのように足の裏の半分を地につけて歩くのを半蹠行性(半指行性)という。指行性、蹄行性に対していう。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「蹠行性」の意味・わかりやすい解説

蹠行性
しょこうせい
plantigrade

哺乳(ほにゅう)類の歩行様式の一つ。前後肢の手足の下面を全部地面につけて歩く方法で、もっとも原始的な歩き方である。有袋類、食虫類、霊長類食肉類のクマ科、齧歯(げっし)類の大多数およびウサギ類などがこの方法を用いるが、これらの多くは、手足の底は全部裸出している。前後肢は膝(ひざ)とかかとでしか曲がらず、指だけをつけて歩く指行性や、ひづめをつけて歩く蹄行性(ていこうせい)のものより地上を走るのが遅い。

[吉行瑞子]

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