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食肉類 しょくにくるいCarnivora

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

食肉類
しょくにくるい
Carnivora

哺乳綱食肉目に属する動物の総称。門歯,前臼歯,臼歯などがよく発達し,特に犬歯は大きくて鋭い。顎の筋肉も強く,咬むのに適している。陸生のものは耳,眼,嗅覚などがすぐれている。裂脚亜目 (イヌ,クマ,アライグマイタチ,ネコ,ジャコウネコハイエナの各科) と鰭脚亜目 (アシカアザラシセイウチの各科) に分けられ,約 300種が知られている。

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デジタル大辞泉の解説

しょくにく‐るい【食肉類】

食肉目の哺乳類の総称。イヌネコクマパンダアライグマイタチジャコウネコハイエナの8科約240種がある。犬歯が発達し、あごのかむ力が強く、他の動物を獲物とし、指には鋭い鉤爪(かぎづめ)をもち、聴覚・視覚・嗅覚(きゅうかく)ともにすぐれる。大部分は肉を主食とする。人為的に移入したものを除けばオーストラリアニューギニアニュージーランド南極大陸には生息しない。

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百科事典マイペディアの解説

食肉類【しょくにくるい】

哺乳(ほにゅう)類の一目。指趾(しし)に鉤爪(かぎづめ)を有し,犬歯が大きく,上あごの第4小臼歯と下あごの第一大臼歯は肉を切るための裂肉歯に変化している。原則として肉食性で感覚器がよく発達し,動作がすばやく,一般に知能が高い。

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世界大百科事典 第2版の解説

しょくにくるい【食肉類 carnivores】

脊椎動物をとらえて食べるのに適応した唯一の有胎盤類で,哺乳綱真獣下綱食肉目Carnivoraに属する。陸生の裂脚亜目と水生の鰭脚(ききやく)亜目に大別される。 裂脚亜目Fissipedaは,中~大型の獣で,強健な四肢にはかぎづめを備えた4~5本の指があり,第1指は小さく他の指に対向しない。足裏をつけて歩く蹠行(しよこう)性から指先で歩く指行性まである。犬歯は獲物を殺す鋭いきばに変わる。上あごの第4前臼歯(ぜんきゆうし)と下あごの第1臼歯は,はさみのようにかみ合う大きな裂肉歯になり,上下運動だけが可能なあごの関節とあいまって肉を切るのに適応している。

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大辞林 第三版の解説

しょくにくるい【食肉類】

哺乳ほにゆう類の一グループ。一般に、肉を切り裂くのに適した臼歯(裂肉歯)をもつ。古生物学的には漸新世以降に多様化したとされる。ネコ科・クマ科・イヌ科・アザラシ科が代表的で、肉食性の種が多いが、主に植物を食べるものもいる。鰭脚ききやく類を含まないとする主張もある。食肉目。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

食肉類
しょくにくるい
carnivores

哺乳(ほにゅう)綱食肉目に属する動物の総称。この目Carnivoraの仲間は、中形ないし大形の洗練された体制をもった獣で、なかには雑食やほとんど植物食のものもあるが、それらは二次的に食性が変わったもので、本来は脊椎(せきつい)動物を主食とする捕食者であった。つねに牙(きば)状の大きな犬歯を備え、上顎(じょうがく)の第4前臼歯(きゅうし)と下顎の第1臼歯が肉を切る裂肉歯に変化し、手根骨は舟状骨と月状骨が癒着(現生の類では中心骨もそれらと癒着)して頑丈になっている。地上または樹上生、まれに水生で、四肢で歩き、蹠行(しょこう)、半蹠行、または指行性。足には鉤(かぎ)づめを備えた指が4、5本ある。胃が単一で腸が短く、目、耳、鼻、触毛などの感覚器官と大脳が発達し知能が高い。鎖骨は退化し、胎盤は帯状。肛門腺(こうもんせん)、会陰嚢(えいんのう)(ジャコウネコ)などの臭腺が発達し、その分泌液を縄張りの印づけなどに使う。産子数は一般に少なく、子は長い間親に育てられ、狩りの技術などを学ぶ。人為的に移入したものを除けばオーストラリア、ニューギニア島、ニュージーランド、南極大陸などには生息しないが、それ以外の大陸と周辺の島に分布し、単独または群れで熱帯から寒帯までの森林、草原、砂漠、ツンドラ、川(カワウソ)、海(ラッコ)などあらゆる環境にすみ、ときに冬眠するものがある。現生の類は、中心骨が舟状・月状骨と癒着していない第三紀暁新世のミアキス上科Miacoideaから分かれ出たもので、クマ上科(クマ科、パンダ科、アライグマ科、イタチ科)、マングース上科(ジャコウネコ科、ハイエナ科)、イヌネコ上科(イヌ科、ネコ科)の3上科8科約240種がある。暁新世の肉歯類Creodontaは、かつては食肉目の1亜目と考えられていたが、近年まったく別の系統のものと判明した。
 食肉類の多くは食物連鎖の頂上近く位置する捕食者で、生命を維持するには、多数の獲物がすむ広大な縄張り(狩り場)を必要とするため、草食動物に比べて個体数がはるかに少ない。そのうえ、人畜に危害を及ぼす猛獣や毛皮の優良なものが多く、古くから駆除や狩猟の対象とされてきたので、フォークランドオオカミ、ニホンオオカミ、ケープライオンなどのように絶滅したものや、アメリカアカオオカミ、イリオモテヤマネコのように絶滅に瀕(ひん)したものが多く、ワシントン条約などによる厳重な保護が必要と考えられている。毛皮の優良な種類(ミンク、キツネなど)は、カナダ、ロシア連邦などで毛皮獣として養殖され、すでになかば家畜となっている。
 なお、アシカ、セイウチ、アザラシなどの海獣はクマ類やイタチ類に近縁で、かつては食肉目の1亜目(鰭脚(ききゃく)亜目)とされていたが、形態や生態が顕著に異なるため、近年は独立の目(鰭脚目)とされることが多い。[今泉吉典]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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