デジタル大辞泉 「蹴倒す」の意味・読み・例文・類語 け‐たお・す〔‐たふす〕【蹴倒す】 [動サ五(四)]1 足でけって倒す。「椅子いすを―・す」2 負債を返さないで済ませる。ふみたおす。「借金を―・す」[類語]蹴る・蹴飛けとばす・蹴上けあげる・蹴り上げる・足蹴あしげにする・キックする・蹴っ飛ばす・蹴破る・蹴散らす・蹴散らかす・一蹴り 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「蹴倒す」の意味・読み・例文・類語 け‐たお・す‥たふす【蹴倒】 〘 他動詞 サ行五(四) 〙① 蹴って倒す。蹴ってころがす。[初出の実例]「彼の衆に走り懸りて、蹴(くゑ)倒さむと足を高く持上たるを」(出典:今昔物語集(1120頃か)二三)② 支払うべき金銭を返さないで済ませる。負債や代金を支払わないで済ませる。踏み倒す。また、買いたたく。[初出の実例]「ヲヲ二八を蹴倒した。こりゃ膳廻りきつう奢(おご)るな」(出典:浄瑠璃・双蝶蝶曲輪日記(1749)四)③ 女性と関係する。婦人の貞操を犯す。ものにする。[初出の実例]「おいらは又色ぢゃ。松徳の岩野を蹴倒(ケタフ)したいわい」(出典:歌舞伎・油商人廓話(1803)四幕) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例