身慎莫(読み)ミジンマク

デジタル大辞泉 「身慎莫」の意味・読み・例文・類語

み‐じんまく【身慎×莫】

身なりを整えること。みじたく。
「はやく切あげて、脱しようと―をしている最中」〈魯文安愚楽鍋
自分のことをきちんと自分で行うこと。自分で生計を立てること。
「自分の―もする代りに、病人看護も…好くして来た方だ」〈秋声足迹
[補説]「みじまい(身仕舞)」と「みじたく(身支度)」の混交による語ともいう。

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関連語 浮世床 名詞 実例

精選版 日本国語大辞典 「身慎莫」の意味・読み・例文・類語

み‐じんまく【身慎莫】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 身なりを整えること。また、自身始末をきちんとすること。身支度。身じまい。
    1. [初出の実例]「身(ミ)じんまくをよくすれば、じじむさくもなく」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)二)
  3. 自分のことを自分できちんと処理すること。自分で生計を立てること。
    1. [初出の実例]「大概しれたもんだからてんでんで身じんまくをするがいいス」(出典:滑稽本・浮世床(1813‐23)二)
  4. 金銭などを隠して貯えること。へそくり。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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