車海老(読み)くるまえび

精選版 日本国語大辞典 「車海老」の意味・読み・例文・類語

くるま‐えび【車海老】

  1. 〘 名詞 〙 クルマエビ科のエビ。北海道南部以南の浅海に分布するが、東京湾以南の内湾砂地に多い。養殖もされる。大きなものでは体長二五センチメートルぐらいになる。体色は美しく、薄い褐色または青の地に茶褐色縞模様がある。体を丸く曲げると、縞模様が車の輪のようにみえるのでこの名がある。体色は大きさによってやや異なる。産卵期は五月下旬から九月上旬。美味で、てんぷらなどにして食べる。くるま。
    1. [初出の実例]「御料理にせんとて、大蟹・くるまゑびを、相持ちて出でたりける」(出典:仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)上)
    2. [その他の文献]〔本朝食鑑(1697)〕

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「車海老」の解説

車えび[水産]
くるまえび

九州・沖縄地方、大分県の地域ブランド。
国東半島北東に位置する姫島周辺で漁獲される。大分の特産ともいえる最高級魚の一つ。姫島周辺は車えびの好漁場。自然に恵まれた周防灘で育った車えびは、活きが良く身も引き締まっている。旬は7月〜12月。活きづくり・天ぷら塩焼きなど多様な料理が楽しめる。天然・養殖ともに生産量は全国トップクラスである。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

動植物名よみかた辞典 普及版 「車海老」の解説

車蝦 (クルマエビ)

学名Penaeus japonicus
動物。クルマエビ科の遊泳性のエビ

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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