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車軸藻類 しゃじくもるい Charophyta

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世界大百科事典 第2版の解説

しゃじくもるい【車軸藻類 Charophyta】

シダ植物のスギナに似た形状の淡水産の藻類で,主軸が節部と節間部から構成されること,主軸から小枝を輪生すること,および多細胞性の複雑な形態の有性生殖器官をもつことなどの特徴から,分類上独立した一群として扱われる。輪藻植物ともいう。名前は輪生する小枝の様子に由来する。クロロフィルabをもち,光合成によりデンプンをつくること,精子が等長の2本のむち形鞭毛をもつことなどから,系統的には緑色植物に所属する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

車軸藻類
しゃじくもるい
stoneworts
[学]Charophyceae

緑藻植物門の1綱、または独立の植物門として扱われる藻類で、数属が知られているが、代表的なものはシャジクモCharaとフラスコモ属Nitellaの2属である。
 体形はスギナに似ており、節(せつ)と節間よりなる主軸の節から、数本の小枝が輪生するのでシャジクモの名がある。節は多数の小形の細胞でできているが、節間は1個の伸長した大形の細胞からできていて、シャジクモ属ではこれが皮層で覆われるのが普通である。主軸の基部からは数細胞からなる仮根が出て、これで水底の泥や基物に体を固定している。輪生する小枝の節の部分にパイナップル状の生卵(せいらん)器と球形の造精器ができるが、生卵器は中に1個の卵細胞があり、それを5個の細長い細胞が螺旋(らせん)状に巻いて包み込んでいる。この器官はコケ類やシダ類にみられる造卵器に相当するものとも考えられるが、現在では発生学的見地から、この外被は本来は輪生枝になるはずのものが変化してできたものととらえられているので生卵器とよばれる。この差異によって、車軸藻類は藻類に位置づけられている。しかし、車軸藻類は他の藻類とは著しく異なる独特の形態をもつほか、接合子が発芽して原糸体期を経ることや精子の形などから、コケ類と縁の近い植物と考えられている。比較的清澄な水域を好み、各地の湖沼や水田にみられる。また節間細胞が大形で見やすく、原形質流動がよくわかるので、顕微鏡実習の教材としてもよく利用される。[小林 弘]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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