軍略(読み)グンリャク

精選版 日本国語大辞典 「軍略」の意味・読み・例文・類語

ぐん‐りゃく【軍略】

  1. 〘 名詞 〙 兵や武器配置移動など、軍事に関するはかりごと。戦略。
    1. [初出の実例]「予(あらかじ)め軍略(グンリャク)を定め嚮(さき)に荒井駅に滞陣なしたる尾州加州及び信州なる諸藩の兵と諜じ合せ」(出典:近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉一〇)

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世界大百科事典(旧版)内の軍略の言及

【軍学】より

…兵学,兵法ともいう。軍学は一般に隊伍・兵器の配合,軍役の数などを論ずる軍法が中心と思われがちだが,その内容は,出陣・凱旋・首実検などの式を定める〈軍礼〉,武器の製法・製式を論ずる〈軍器〉,戦略・謀計を論ずる〈軍略〉,そして〈軍法〉,雲気・日取り・方角の吉凶を占う〈軍配〉に分けられ,その奥義は軍配とされる。中世より軍学は《七書》や〈八陣,遁甲〉など中国軍学の強い影響下に,仏教・道教など雑多な要素をもって形成され,軍配を中心とした《兵法秘術》(1354),《訓閲集》(1417),《兵術軍敗》(1503)などの著述があるが,実戦への影響は分明ではない。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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