改訂新版 世界大百科事典 「軻遇突智」の意味・わかりやすい解説
軻遇突智 (かぐつち)
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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…またジャガーの家に火を盗みに行った人々は,これもまだ人間が知らなかった木綿の糸も盗んできたと言われている。 日本神話でも,神生みの最後に火の神軻遇突智(かぐつち)を生んだ伊弉冉(いざなみの)尊は,その火によって産道に大火傷を負い,ついに死んだと言われているが,《古事記》によれば,カグツチを生む直前にイザナミは,船の神であるトリノイワクスブネと,農作および養蚕の母体となる女神の大気津比売神(おおげつひめのかみ)を生んだとされている。またカグツチを分娩したあとでイザナミは,死の状態で苦しみながら,吐瀉(としや)物や大小便を出すと,その吐瀉物からは金属の神のカナヤマビコとカナヤマビメが,大便からは粘土の神のハニヤスビコとハニヤスビメが,小便からは水の女神の罔象女神(みつはのめのかみ)が生まれたと言われている。…
※「軻遇突智」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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