出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
Sponserd by 
軽野神社
かるのじんじや
[現在地名]天城湯ヶ島町松ヶ瀬 神田鍵取免
狩野川のほとり、下田街道(国道一三六号)沿いに鎮座。祭神は事代主命、旧郷社。古くは笠離大明神(天文五年九月一九日「棟札銘写」社蔵)・笠卸明神(豆州志稿)と称したが、明治一九年(一八八六)軽野神社に改称した。「日本書紀」応神五年一〇月条に、伊豆国で船を造らせたところ軽くて速かったので「枯野」と名付けたという説話が載る。「枯野」は宛字で「からの」と読み、「から」は「軽」を意味するとされる。船材を出した地が松ヶ瀬であり当社はその頃の創建と伝える。また神社近くの楠田や隣接する上船原・下船原の地名、現修善寺町大平にあった大木橋はその証拠という(増訂豆州志稿)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 