(読み)カツ

精選版 日本国語大辞典 「轄」の意味・読み・例文・類語

かつ【轄】

  1. 〘 名詞 〙 車輪を軸にとめつけるくさび。転じて、物事中心に取りまとめること。
    1. [初出の実例]「Esse 〈略〉轄」(出典:五国対照兵語字書(1881)〈西周〉)
    2. [その他の文献]〔春秋左伝‐襄公三一年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「轄」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 17画

(旧字)
17画

[字音] カツ
[字訓] くさび

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(害)(がい)。〔説文十四上に「車の聲なり」とあり、車轂と軸のふれあう音の意とするが、「一に曰く、鍵なり」とあるのが本義。(かつ)は象形はその形声の字である。

[訓義]
1. くさび、軸端にさしこむ。
2. 轂と軸のきしむ音。
3. くさびをさすことから、とりしまる、しめくくる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕 久佐比(くさび) 〔和名抄 久佐比(くさび) 〔字鏡集〕 クサビ・クサビサス・クルマノコヱ・カネノクサビ

[熟語]
轄下轄境轄撃轄制轄治轄統
[下接語]
管轄・館轄・車轄・所轄・総轄・直轄・統轄・分轄

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