辛抱(読み)シンボウ

デジタル大辞泉 「辛抱」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぼう〔‐バウ〕【辛抱】

[名](スル)仏語心法」からか。「辛棒」とも当てて書く》つらいことや苦しいことをがまんすること。こらえ忍ぶこと。「もう少し辛抱だ」「この店で一〇年間辛抱してきた」
我慢がまん[用法]
[類語]忍耐我慢耐える耐え忍ぶ忍ぶこらえる隠忍忍従頑張る歯を食いしばる涙を呑む抑える

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精選版 日本国語大辞典 「辛抱」の意味・読み・例文・類語

しん‐ぼう‥バウ【辛抱・辛棒ボウ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「辛棒」は当て字。「辛抱」も当て字か ) つらいことをじっとたえしのぶこと。がまんすること。こらえること。また、そのさま。
    1. [初出の実例]「Xinbôna(シンボウナ) ヒト〈訳〉忍耐強く、おとなしい人」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 「やがてあはんとながの留主しんぼうつくせしかひもなく」(出典:浄瑠璃・堀川波鼓(1706頃か)中)

辛抱の補助注記

「心のはたらき」の意の「心法」が、仏教の広まりにともなって一般化し、「たえしのぶ」意に変化したものか。表記も語義に合わせて「辛抱」が当てられるようになったと考えられる。

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