農林業センサス(読み)ノウリンギョウセンサス

デジタル大辞泉 「農林業センサス」の意味・読み・例文・類語

のうりんぎょう‐センサス〔ノウリンゲフ‐〕【農林業センサス】

農林業構造統計を作成するために、農林水産省が5年ごとに行う基幹統計調査。農林業の生産構造や就業構造実態を把握するために農林業を営む個人・組織法人対象に行う農林業経営体調査と、農山村現状を把握するために市区町村農業集落を対象に行う農山村地域調査がある。全数調査。第1回の調査は昭和25年(1950)。
[補説]FAOファオ国連食糧農業機関)の要綱に従って10年ごとに世界農林業センサスが実施され、その中間年に日本独自の調査が行われる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

共同通信ニュース用語解説 「農林業センサス」の解説

農林業センサス

農林業、農山村の変化や現状を把握するため、農林業を営む全て世帯・法人を対象に実施する「農林業の国勢調査」。1950年以降、5年ごとに実施し、今回で15回目。政策企画立案の基礎資料として活用される。農業分野については、センサスを実施する以外時期には、サンプル調査による「農業構造動態調査」を行っている。

更新日:

出典 共同通信社 共同通信ニュース用語解説共同通信ニュース用語解説について 情報

世界大百科事典(旧版)内の農林業センサスの言及

【農業統計】より

… 農業統計には,(1)農林省(現,農林水産省)統計情報部(1972年に統計調査部を改組)の作成する統計,(2)農林水産省各部局の所管業務に関して作成する業務統計,(3)各種農業団体の作成する統計(全国農業会議所の作成する田畑売買価格及び小作料調査など),(4)都道府県庁などの作成する地方統計がある。これらのなかで最も重要な農業統計は農水省統計情報部の作成するものであり,その構成は,(1)農林業センサス,(2)生産・流通・消費量調査,(3)経済調査,(4)加工統計などの体系から成りたっている。農林業センサスは経済統計に関する国際条約により10年ごとに実施される世界農業センサスの一環として行われるもので,農林業に関する資源総量把握と農林家の性格把握を意図する悉皆(しつかい)調査であり,日本ではその中間年の5年ごとにも農業センサスが実施されている。…

※「農林業センサス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android