逆級化(読み)ぎゃくきゅうか

最新 地学事典 「逆級化」の解説

ぎゃくきゅうか
逆級化

inverse grading

単層内において,砕屑物が下位から上位に向かって粗粒化すること。大礫・巨礫などを含む粗粒堆積物にみられる場合と,シルトから砂の範囲の相対的に細粒な堆積物でみられる場合とがある。前者土石流堆積物粒子流堆積物,水底火砕流堆積物,ビーチ堆積物,河床砂礫などに発達。層理の厚さは数cm~数mまで。媒質による浮力,粒子同士の衝突によって生じる分散圧(dispersive pressure)によるバグノルド効果,小さな粒子が下に潜り込むkinetic sieving効果,転動速度の差による水平分級などの原因がある。水底に堆積した降下軽石堆積物では小さい軽石から先に沈むことによる。後者河川氾濫原や自然堤防に堆積する洪水氾濫堆積物に特徴的にみられ,下底のシルトから上方へ徐々に粗粒になり,多くの場合中粒砂(扇状地河川では中礫サイズまで)に至る。厚さは数cm~数十cm。原因としては,洪水の初期には流れのなかに多量の懸濁物質が含まれるが洪水のピークには逆に少なくなること,水位上昇に伴ってボイルが大きくなり大きな粒子が巻き上げられること,氾濫原から水は急速に引くため減水時の構造ができないこと,などが挙げられる。

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出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

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