通気組織(読み)ツウキソシキ

デジタル大辞泉 「通気組織」の意味・読み・例文・類語

つうき‐そしき【通気組織】

植物細胞間隙が連続して網状または管状となっているもの。水蒸気空気流通を行う。

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精選版 日本国語大辞典 「通気組織」の意味・読み・例文・類語

つうき‐そしき【通気組織】

  1. 〘 名詞 〙 植物の組織系一つ細胞間隙が連続して網状あるいは管状となり、生理作用に必要な水蒸気や空気の流通を行なう。間隙を作る細胞の形態は特殊化している。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「通気組織」の意味・わかりやすい解説

通気組織
つうきそしき

植物体の柔組織のうち、とくに細胞間隙(かんげき)が発達し、互いに連結して網目状または管状になり、空気や水蒸気などの気体の流通に適している組織をいう。このような細胞間隙は、表皮にある気孔や皮目(ひもく)を通じて外界とつながっている。通気組織は水生植物に顕著にみられ、とくに根が水底の泥中に、葉が水上浮遊または立ち上がっているものでは植物体全体にみられる。また、葉あるいは植物体全体が浮遊する水草では、通気組織が「浮き」の役目を果たしている。

[相馬研吾]

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