道相神社(読み)どうそじんじや

日本歴史地名大系 「道相神社」の解説

道相神社
どうそじんじや

[現在地名]美山町大字宮脇

宮脇みやわきを北流するはら川の東方山麓に鎮座祭神木梨軽皇子・神武天皇・五瀬命。旧郷社。

社伝によると允恭天皇皇子木梨軽皇子が、故あって一〇余年間河内谷かわうちだに潜居、その後軽野かるの(現大字大内)を経て宮脇に移ってここを永住の地と定め、一社を創建して軽野神社と名付け神武天皇と五瀬命を祀ったのに始まるといい、これは武烈天皇即位の二年のことという。のち郷民が皇子の遺徳を慕い、皇子を合祀して道相神社と改名したと伝える。ちなみに「古事記」によると、木梨軽皇子は次弟穴穂皇子(のちの安康天皇)皇位継承で争い、敗れて伊予の湯(現愛媛県松山市)流刑、その地で没している。社名から推察すれば道祖神信仰との融合と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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