遠藤秀景(読み)エンドウ ヒデカゲ

新訂 政治家人名事典 明治~昭和 「遠藤秀景」の解説

遠藤 秀景
エンドウ ヒデカゲ


肩書
衆院議員(自由党)

生年月日
嘉永6年12月(1853年)

出身地
石川県

経歴
早くから漢学を修めた。明治10年西南戦争で石川県士族島田一郎らが西郷隆盛を援けることを主張したが、兵糧不足を理由に反対。島田が大久保利通内相を暗殺後、実力で政権をとることを悟り、盈進社を興し、不平の徒を集め、旧藩主前田家に士族授産金を要請、起業社を設立、北海道開拓、千島漁業を始めたが失敗。22年石川県議、議長となり、23年金沢市から衆院議員に当選した。

没年月日
明治44年5月

出典 日外アソシエーツ「新訂 政治家人名事典 明治~昭和」(2003年刊)新訂 政治家人名事典 明治~昭和について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「遠藤秀景」の解説

遠藤秀景 えんどう-ひでかげ

1853-1911 明治時代政治家
嘉永(かえい)6年12月生まれ。もと加賀金沢藩重臣不破家の家臣。明治13年金沢で広瀬千磨(せんまろ)らと盈進(えいしん)社を結成。16年起業社をおこし,士族救済のため北海道で開拓事業などをおこない失敗。のち石川県会議員をへて23年の第1回衆議院議員選挙で当選,国民自由党をつくった。明治44年5月16日死去。59歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android