遣方(読み)やりかた

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

遣方
やりかた

土木建築工事において、設計図に示された切取り、盛り土、石積み、構造物などの位置、高さ、形状を現場で表示するために設置する標識。通常、木杭(きぐい)を打ち、これに貫(ぬき)(幅の狭い板)を打ち付けて定規とする。丁張(ちょうはり)ともいう。土工事で整地高さなどを示すT字形の遣方を「とんぼ」とよぶ。[河野 彰]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

やり‐かた【遣方】

〘名〙
① 水を引き入れ、流れて行くようにする仕事。
※漢書列伝竺桃抄(1458‐60)蒯伍江息第一五「水衡都尉は都水とて京中の水のやり方を掌るぞ」
② 物事を行なう方法。
※落語・武助馬(1897)〈三代目柳家小さん〉「芝居話は芝居の遣(ヤ)り方を思ふ様に遣らんければならぬので」

やる‐かた【遣方】

〘名〙
① 物をつかわす方。送りやる方。
※頼政集(1178‐80頃)下「やるかたに筆に涙ぞこぼれぬる我あらばこそかきもかはさめ」
② (あとに打消の表現を伴って用いる) 思いを晴らす方法。また、施すべき方法。
※続拾遺(1278)恋一・七七二「を山田の庵もるかひの夕煙むせぶ思ひをやる方ぞなき〈後鳥羽院〉」

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