遺族補償年金(読み)イゾクホショウネンキン

デジタル大辞泉 「遺族補償年金」の意味・読み・例文・類語

いぞくほしょう‐ねんきん〔ヰゾクホシヤウ‐〕【遺族補償年金】

業務災害に対して給付される労災保険うち遺族補償給付の一。受給資格者(死亡した労働者収入によって生計を維持していた配偶者・子・父母・孫・祖父母・兄弟姉妹一定の年齢要件等を満たす者)のうち、最先順位者に支給される。

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共同通信ニュース用語解説 「遺族補償年金」の解説

遺族補償年金

仕事が原因で労働者が死亡した場合、その収入で生計を維持していた遺族に支払われる年金地方公務員国家公務員、サラリーマンらについて別々の法律が定める。個人事業主も希望すれば加入できる。いずれも配偶者を亡くした妻の受給を制限なく認める一方、夫には年齢による要件を設けている。公務員の場合は税金が、民間は事業主が支払う保険料が財源となる。

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知恵蔵mini 「遺族補償年金」の解説

遺族補償年金

業務災害により死亡した労働者の家族に対して支給される年金。遺族補償給付の一つで、通勤災害の場合は「遺族年金」という。被災労働者の収入により生計を立てていた配偶者・子・父母・孫・祖父母・兄弟姉妹のうち、最も先の順位の人(受給資格者)が、所轄労働基準監督署に請求手続きを行い受け取る。順位は、「妻または60歳以上もしくは一定の障害の夫」が最先であり、次に「18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間にある子または一定障害の子」と続く。順位の同じ受給権者が複数いる場合は、等分した額がそれぞれに支給される。最先順位者が死亡などにより資格を失うと、その次の順位者が受給権者となる。支給される年金額は、遺族が1人の場合、給付基礎日額の153日分(55歳以上の妻または一定障害の状態にある妻の場合175日分)、2人の場合同201日分などとなっている。

(2017-3-9)

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