酸化物半導体(読み)さんかぶつはんどうたい(英語表記)oxide semiconductor

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「酸化物半導体」の解説

酸化物半導体
さんかぶつはんどうたい
oxide semiconductor

金属酸化物は,通常禁制帯幅が広く絶縁性を示すが,化学当量組成からずれることにより半導体性をもつものがある。還元によって導電率が増す ZnO ,TiO2 ,SnO2 などはn型半導体で,還元型半導体または過剰型半導体と呼ばれる。酸化によって導電率が増す NiO ,Cu2O ,Cr2O3 などはp型半導体で,酸化型半導体または不足型半導体と呼ばれる。ゲルマニウムシリコンより古くから半導体として知られたものもあるが,純度を上げるのがむずかしく,大きなよい単結晶を得るのが困難である。半導体としての性質を用いた実用例は少く,サーミスタの主材として用いられるほか,過去に Cu2O が整流器に用いられたことがある。

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デジタル大辞泉「酸化物半導体」の解説

さんかぶつ‐はんどうたい〔サンクワブツハンダウタイ〕【酸化物半導体】

酸化物からなる半導体。通常、絶縁性を示すものが多い酸化物の中で、半導体の性質を示す化合物からなる。製造時の温度が室温程度のため、低コストで生産できる。透明で塗布による加工が可能な材料もあり、透明な太陽電池、折り曲げられる電子ペーパー、超高精細の液晶ディスプレー有機ELディスプレーへの応用が試みられている。

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