重イオン衝突(読み)じゅうイオンしょうとつ

世界大百科事典 第2版の解説

じゅうイオンしょうとつ【重イオン衝突】

近年の加速器技術の進歩により,今日では水素からウランに至るいろいろな原子核が,1核子当り数MeVから数GeVにまで加速されるようになった。陽子(水素の原子核),重陽子(重水素の原子核),α粒子(ヘリウムの原子核)などの軽い原子核のビームに対し,これより重い原子核のビームを重イオンビームと呼び,加速された重イオンビームを原子核標的に入射したときに起こる衝突を重イオン衝突という。重イオン衝突に伴う核反応(重イオン核反応)の様相は,衝突のエネルギーによって異なり,また,衝突係数の大きさに大きく依存する。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内の重イオン衝突の言及

【核反応】より

…また,加速器の発達に伴い,重いイオンを高エネルギーに加速することが可能になり,重い原子核どうしの反応が盛んに行われ,原子核物理学のみならず医学を含む他の分野の研究にも役だっている。この種の反応は重イオン反応(重イオン衝突)と呼ばれる。 核反応の起こりやすさ,すなわち起こる確率は断面積cross sectionという量で表される。…

※「重イオン衝突」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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