量感(読み)リョウカン

デジタル大辞泉 「量感」の意味・読み・例文・類語

りょう‐かん〔リヤウ‐〕【量感】

分量・重さがある感じ彫刻絵画などでは、表現された対象物の実在感・立体感などをいう。ボリューム。「量感あふれる作品」

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精選版 日本国語大辞典 「量感」の意味・読み・例文・類語

りょう‐かんリャウ‥【量感】

  1. 〘 名詞 〙 重量や分量の多そうな感じ。重量感。物量感。また、特に美術で、対象や表現されたものの持つ容積や重量の感じをいう。ボリューム。
    1. [初出の実例]「膝の上に落ちた葡萄の房の重みの量感から」(出典:生々流転(1939)〈岡本かの子〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「量感」の意味・わかりやすい解説

量感
りょうかん
volume

美術用語。造形芸術において,対象のもつ重量や容積の,視覚を通した感じをいう。しかし実際の物のもつ量と同じとはかぎらない。たとえば,リンゴを表現しようとするときは,リンゴのもつ実在感,立体感,重量感などを表現しなくてはならない。そのために正しい表現の方法が必要とされる。量感の表現は質感の表現と並んで造形芸術における形体表現に不可欠のものである。

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