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金明国 きんめいこくKim Myǒng-guk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

金明国
きんめいこく
Kim Myǒng-guk

朝鮮,李朝中期の図画署画員。命国ともいう。字は天汝,号は蓮潭,醉翁。山水,人物を描き,やや粗放な画風であるが,筆致が鋭く独特な趣がある。寛永年間に朝鮮王朝通信使の画員として2度 (1636,43) 来日。主要作品『達磨図』 (韓国国立中央博物館) ,『雪景山水図』。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

金明国 きん-めいこく

1600-? 朝鮮王朝の画家。
宣祖33年生まれ。図画(とが)署の画員。奔放な筆致で山水画,人物画をえがく。朝鮮通信使随員として寛永13年(1636),20年の2度来日し,日本でも名を知られた。字(あざな)は天汝。号は蓮潭,酔翁など。名は命国,鳴国ともかく。作品に「観瀑(かんばく)図」「達磨(だるま)図」など。

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世界大百科事典 第2版の解説

きんめいこく【金明国 Kim Myŏng‐guk】

1600‐?
朝鮮,李朝中期の画家。名は鳴国,命国ともいい,字は天汝,号は蓮潭,酔翁など。図画(とが)署の画員,後に教授となる。通信使の随員として1636年(寛永13),43年の2度来日し,日本でもその名を高めた。豪放磊落(らいらく)な性格をあらわす逸話が多く,奔放自在な筆致で逸格風の山水・人物画を描いた。その浙派様の斧劈皴(ふへきしゆん)を多用した画法は,当時のソウル画壇に清新な刺激を与えた。【吉田 宏志】

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世界大百科事典内の金明国の言及

【李朝美術】より

…画風はその伝に見られるように北宋の郭熙の様式を継承しており,日本の室町期の初期水墨画が主に南宋院体画の馬遠,夏珪,梁楷(りようかい)などを範として受け入れたことと大きな違いを見せている。 中期には申思任堂,金禔(きんてい),李不害,李正根(りしようこん),黄執中(こうしつちゆう),李興孝(りこうこう),李霆(りてい),李慶胤(りけいいん),李英胤,李成吉(りせいきち),魚夢竜(ぎよむりゆう),尹毅立(いんきりつ),金埴(きんしよく),李継祜(りけいこ),李楨(りてい),李澄,趙涑(ちようそく),李起竜,金明国,韓時覚,李明郁(りめいいく),咸悌健(かんていけん),尹斗緒(いんとしよ)などが活躍した。この時期は文禄・慶長の役(壬辰・丁酉倭乱。…

※「金明国」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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