精選版 日本国語大辞典 「金毘羅参」の意味・読み・例文・類語 こんぴら‐まいり‥まゐり【金毘羅参】 〘 名詞 〙① 金刀比羅宮(ことひらぐう)に参詣すること。また、その人。白木綿の襦袢(じゅばん)を着、股引、脚半、甲掛、足袋などすべて白を用いた。多くは天狗の面・神酒壺一対などを箱に入れ、背面のふたを開いて背負い、到着した時にこれを奉納した。金毘羅もうで。金毘羅参詣。金毘羅参①〈広重画 東海道五十三次 沼津〉[初出の実例]「二分の金を持て金毘羅参(コンピラマヰ)りをしたと云話もあるから」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉一八)② =こんぴらぎょうにん(金毘羅行人)[初出の実例]「乞丐児(こじき)とは違ひて実は其と同じもの第一に順礼、千ケ寺参り霊場巡りの修業者、伊勢参り金毘羅(コンピラ)参りなり」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉一五) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例