金毘羅参(読み)こんぴらまいり

精選版 日本国語大辞典 「金毘羅参」の意味・読み・例文・類語

こんぴら‐まいり‥まゐり【金毘羅参】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 金刀比羅宮(ことひらぐう)に参詣すること。また、その人。白木綿襦袢(じゅばん)を着、股引脚半甲掛足袋などすべて白を用いた。多く天狗の面・神酒壺一対などを箱に入れ、背面のふたを開いて背負い、到着した時にこれを奉納した。金毘羅もうで。金毘羅参詣。
    1. 金毘羅参<b>①</b>〈広重画 東海道五十三次 沼津〉
      金毘羅参〈広重画 東海道五十三次 沼津
    2. [初出の実例]「二分の金を持て金毘羅参(コンピラマヰ)りをしたと云話もあるから」(出典怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉一八)
  3. こんぴらぎょうにん(金毘羅行人)
    1. [初出の実例]「乞丐児(こじき)とは違ひて実は其と同じもの第一に順礼、千ケ寺参り霊場巡りの修業者、伊勢参り金毘羅(コンピラ)参りなり」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉一五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む