金瘡小草(読み)キランソウ

精選版 日本国語大辞典 「金瘡小草」の意味・読み・例文・類語

きらん‐そう‥サウ【金瘡小草】

  1. 〘 名詞 〙
  2. シソ科の多年草。本州、四国、九州の野原や丘陵地に生える。茎は直立せず四方にはう。全体に白色のちぢれ毛を生じる。葉は短柄をもち対生。葉身は卵形または長楕円形で基部は狭くなり、縁にあらくゆるい鋸歯(きょし)がある。根生葉は放射状につく。初夏葉腋(ようえき)に濃紅紫色で長さ約一センチメートルの筒状唇形花を数個つける。じごくのかまのふた。《 季語・春 》 〔大和本草(1709)〕
  3. 植物おへびいちご(雄蛇苺)」の異名。〔大和本草(1709)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android