金襖物(読み)キンブスマモノ

デジタル大辞泉 「金襖物」の意味・読み・例文・類語

きんぶすま‐もの【金×襖物】

操り芝居または歌舞伎で、御殿城中の場を仕組んだ時代物で、舞台一面に金襖道具立てを用いる作品。また、その段や場。「伽羅めいぼく先代萩」の「御殿」など。

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精選版 日本国語大辞典 「金襖物」の意味・読み・例文・類語

きんぶすま‐もの【金襖物】

  1. 〘 名詞 〙 舞台一面にきらびやかな金襖の道具立てを用いた人形浄瑠璃芝居や歌舞伎の作品。また、その段や場。御殿や大奥の場を仕組んだ時代物で「伽羅(めいぼく)先代萩」の「御殿」や「玉藻前曦袂(たまものまえあさひのたもと)」の三段目など。きんぶすま。
    1. [初出の実例]「辰岡は金襖物を得〈時代王代〉、徳叟は御家狂言を得意とすれば」(出典:伝奇作書(1851)初)

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