デジタル大辞泉 「釜山窯」の意味・読み・例文・類語 ふざん‐よう〔‐エウ〕【▽釜山窯】 寛永16年(1639)対馬つしまの領主宗氏が釜山の和館に築いた陶窯。御本茶碗ごほんぢゃわんを製造した。享保2年(1717)廃窯。和館窯。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「釜山窯」の意味・読み・例文・類語 ふざん‐よう‥エウ【釜山窯】 〘 名詞 〙 江戸時代、対馬の宗氏が釜山に設置して交渉・貿易のための事務などをつかさどった和館にあった陶窯。高麗茶碗を中心として侘茶の茶器を製した。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「釜山窯」の意味・わかりやすい解説 釜山窯ふざんよう 韓国,慶尚南道釜山市付近にあった窯。江戸時代初期に江戸幕府が対馬の宗氏を通じて李朝政府に依頼し,釜山にあった和館の近くに築いたもの。そのため和館窯ともいう。対馬の陶工が朝鮮人陶工を雇い,徳川家の注文に応じ朝鮮各地の土を使って茶器類を焼いた (→御本茶碗 ) 。作品は青磁,白磁,彫り三島,染付などきわめて多種類。享保2 (1717) 年閉窯。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報