halotrichite
化学組成Fe2+Al2(SO4)4・22H2Oの鉱物。毛ばん,ハロトリカイトとも。単斜晶系,空間群P2,格子定数a2.0519nm, b2.4297, c0.6181, β100.9°, 単位格子中4分子含む。繊維状~針状結晶の吹出し物状。無~白~帯黄色,帯緑色,透明~半透明,ガラス光沢。劈開{010}にわずか。硬度1.5, 比重1.9。薄片では無色,屈折率α1.480, β1.486, γ1.490, 2V(-)35°。水に可溶。Fe2+はMg, Mn2+, Znなどに,AlはCr3+, Fe3+に置換され,同構造の鉄明ばんグループを形成。Mg-Al(苦土明ばん,pickeringite),Mn-Al(マンガン明ばん,apjohnite),Zn-Al(亜鉛明ばん,dietrichite),Fe2+- Fe3+(ビリナイト,bilinite),Fe-Cr(レディングトナイト,redingtonite)が知られる。黄鉄鉱などの分解物として広く産し,温泉地帯・噴気孔に吹出し物としてふつうに産出。名称は塩の毛を意味するラテン語のhalo-trichumに由来。
執筆者:松原 聰
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報
通称,ミョウバンとよばれるMⅠ MⅢ(SO4)2・12H2Oのうちで,一般に MⅢ = FeⅢのものをいうが (MⅠ = K,NH4,Rb,Cs,TIⅠなど),さらに MⅠ = Kのもの(鉄カリウムミョウバン[CAS 13464-29-1])のみををさすこともある.市場では,MⅠ = NH4のもの(鉄アンモニウムミョウバン[CAS 7783-83-7])のほうが多く使われているため,これを鉄ミョウバンということもある.結晶は,いずれも [Fe(H2O)6]3 による淡紫色を帯びる.媒染剤として用いられる.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…しかし実際には結晶水が24のものが存在するかどうかは明確でない。たとえば鉄ミョウバン(halotrichite)FeIISO4・Al2(SO4)3・22H2Oは,硫酸を含む熱水溶液が火成岩に作用して生ずる単斜晶系の鉱物である。また苦土ミョウバン(pickeringite)MgSO4・Al2(SO4)3・22H2Oは単斜晶系の鉱物で,やはり岩石が硫酸に侵された場合にみられる。…
…MI=NH4のときがアンモニウムミョウバン(古くはアンモニアミョウバンといった)などである。これに対しMI=Kで,MIIIのAlをCr,Feなどで置き換えたものはクロムミョウバン,鉄ミョウバンのように呼ぶ。さらにMIのKを他の陽イオンで置き換えたもの,たとえばMI=NH4,MIII=Feの場合はアンモニウム鉄ミョウバンのようにいう。…
※「鉄明礬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
[名](スル)1 人から受けた礼・贈り物に対して行為や品物で報いること。また、その行為や品物。「地酒を贈って返礼する」2 仕返しをすること。また、その仕返し。意趣返し。返報。[補説]書名別項。→返礼[...