鋳銭司村(読み)すぜんじむら

日本歴史地名大系 「鋳銭司村」の解説

鋳銭司村
すぜんじむら

[現在地名]山口市大字鋳銭司

吉敷よしき郡の東南に位置し、東は台道だいどう(現防府市)、西は本来鋳銭司村の枝郷であったすえ村、北は山地を境に恒富つねとみ村、南は本郷ほんごう(現吉敷郡秋穂町)に接する。中央を東西に山陽道が通る。小郡宰判所属。

承和一四年(八四七)それまで西方の陶の地にあった鋳銭司を、潟上かたがみ山の地に移転させたことが「続日本後紀」にみえるが、その地は鋳銭司の四辻よつつじの地である。この鋳銭司は平安中期まで活動を続け、以後廃絶するが、鋳銭司の名は地名として残り、室町時代の文書にも散見する。


鋳銭司村
すぜんじむら

一冊 内田伸著 鋳銭司村公民館昭和二九年刊

構成 (一)村の土地(二)村の自然、(三)村のおいたち、(四)村の名前、(五)村の政治(六)村の財政(七)村の家と人口(八)村の産業(九)村の教育、(一〇)村の交通通信(一一)村のくらし、(一二)村の民俗(一三)村の災異(一四)村の偉人(一五)村の社寺(一六)村の記録、(一七)周防鋳銭司の研究、付録鋳銭司村年表。現山口市に合併された鋳銭司村の村史

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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