鎌倉九代後記(読み)かまくらくだいこうき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「鎌倉九代後記」の意味・わかりやすい解説

鎌倉九代後記
かまくらくだいこうき

南北朝~戦国期の史書。1巻。著者、成立年代ともに未詳。足利基氏(あしかがもとうじ)が鎌倉公方(くぼう)として東国に下向して以後、氏満(うじみつ)、満兼(みつかね)、持氏(もちうじ)の鎌倉公方と持氏の子成氏(しげうじ)から始まり、政氏(まさうじ)、高基(たかもと)、晴氏(はるうじ)、義氏(よしうじ)に至る古河(こが)公方の9代にわたる歴史を各代ごとに記している。後半は後北条(ごほうじょう)、武田上杉、里見らの戦国大名の関係を中心に述べ、1590年(天正18)の後北条氏の滅亡で終わっている。『改定史籍集覧所収

[伊藤喜良]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「鎌倉九代後記」の意味・わかりやすい解説

鎌倉九代後記
かまくらくだいこうき

史書。1巻。作者未詳。江戸時代中期頃の成立と推察される。室町時代関東を中心とした政治史前半鎌倉公方 4代と古河公方 5代にわたる時期を扱い,後半は天正 18 (1590) 年,豊臣秀吉小田原征伐までの関東諸将の対立抗争を描いている。『史籍集覧』所収。

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