鎮西派(読み)チンゼイハ

デジタル大辞泉 「鎮西派」の意味・読み・例文・類語

ちんぜい‐は【鎮西派】

浄土宗の一流派。1230年代に法然弟子、聖光房弁長によって始められ、九州で広められた。念仏往生ほか、念仏以外の善行による諸行往生をも認める。江戸時代知恩院増上寺中心に強い勢力をもつに至り、現在の浄土宗の主流をなす。鎮西流

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精選版 日本国語大辞典 「鎮西派」の意味・読み・例文・類語

ちんぜい‐は【鎮西派】

  1. 〘 名詞 〙ちんぜいりゅう(鎮西流)

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旺文社日本史事典 三訂版 「鎮西派」の解説

鎮西派
ちんぜいは

浄土宗の一派で,京都知恩院を総本山とする
法然門下の聖光房弁長を祖とし,西山派(法然門下の証空が祖)と宗勢を二分する。派名の由来は弁長の出身が九州であることによる。

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世界大百科事典(旧版)内の鎮西派の言及

【浄土宗】より

…同寺は北九州地域の浄土宗の中核となった。鎮西に勃興した弁長の門流を鎮西派といい,弁長の弟子良忠によって関東に教線をのばした。良忠は鎌倉で著作と布教に専心し,理論的指導者として活躍,浄土宗典註疏を大成し,また関東浄土宗発展の貢献者となった。…

【弁長】より

…鎌倉前期の浄土宗の僧。鎮西派の祖。聖光(しようこう)房,弁阿と号す。…

※「鎮西派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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