長流寺(読み)ちようりゆうじ

日本歴史地名大系 「長流寺」の解説

長流寺
ちようりゆうじ

[現在地名]山香町立石

立石たていしの字長流寺にある。良照山と号し、本尊釈迦如来。曹洞宗。江戸時代には旗本木下家の菩提寺であった。当寺の前身は建武年間(一三三四―三八)に建立されたという臨済宗延福えんぷく寺で、江戸時代初期には荒廃していたという。元禄一二年(一六九九)木下家四代重俊はこの延福寺を立石中たていしなか村の徳清田とくせいだに移し、同所にあった高美山長流寺の寺基を延福寺跡に移した。そのうえで重俊は初代木下延次の戒名にちなんで山号を良照山としたという。さらに同一四年江戸高輪泉岳たかなわせんがく(現東京都港区)開山門庵宗関を拝請開山、泉岳寺二世の了山俊益を中興開山とし、向野むくの浄土じようど寺の普山雲刹を三世として迎えた。

長流寺
ちようりゆうじ

[現在地名]八戸市類家 向田屋

新井田にいだ街道沿いの寺町通に位置する。心月しんげつ院の北西にあたる。自淵山と号し、曹洞宗。本尊は薬師如来。寛保四年(一七四四)の諸寺院寺号山号帳(八戸市立図書館蔵)に「一新井田村対泉院末寺類家村 自淵山長流寺」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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