日本歴史地名大系 「開拓使三角測量勇払基点」の解説 開拓使三角測量勇払基点かいたくしさんかくそくりようゆうふつきてん 北海道:胆振支庁苫小牧市勇払村開拓使三角測量勇払基点[現在地名]苫小牧市字勇払勇払(ゆうふつ)市街東側の勇払ふるさと公園内にある道指定史跡。明治六年(一八七三)開拓使が勇払原野で着手した三角測量の勇払基点。所有者は苫小牧市。開拓使は正確な地図を作製するため米国人ジェームズ・R・ワッソンを開拓使雇測量長に任じ、五等出任の荒井郁之助など一二人を補助者に発令。同年四月ワッソンは北海道に来て、当初石狩川筋に三角測量に必要な基線を求めようとしたが適地がなく、同年六月に勇払原野の測量を行い、勇払―鵡川(むかわ)基点間の直線を最良の基線と認めた。しかし翌七年四月ワッソンは陸軍省に転じたため、前年七月から測量隊に加わっていた米国海軍大尉モーレス・S・デーが代わって三角測量を継続することになった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by