関之尾の滝(読み)せきのおのたき

日本歴史地名大系 「関之尾の滝」の解説

関之尾の滝
せきのおのたき

関之尾町の西端にある庄内しようない(安永川)にかかる滝。高さ約一八メートル、幅約四〇メートルで、庄内川のつくる谷を埋めた溶結凝灰岩造瀑層とし、滝・滝・おお滝の三つからなる。とくに有名なのは、滝の上流およそ六〇〇メートルにわたって河床にみられる甌穴群である。ポットホールとよばれるこの地形は、川の水量や流れの方向と、河床をつくる岩石の質や節理とが微妙にからみ合って形成されるもので、ここでは溶結凝灰岩の節理が交差する部分や、岩石に含まれる軽石などが浸食されてできたものである。上流部分では節理に沿ってV字形の溝がみられるが、滝に近い下流部では甌穴が大きくなり、数個の甌穴が連結したより大型のものもみられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「関之尾の滝」の解説

関之尾の滝

宮崎県都城市にある滝群。庄内川にかかる3つの滝の総称で、「関之尾滝」とも表記する。主瀑の大滝は幅40メートル、落差18メートル。その左岸男滝(落差10メートル)、その少し下流に女滝(落差10メートル)がかかる。1990年、日本の滝100選に選定された。

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