都城市(読み)みやこのじょう

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

都城〔市〕
みやこのじょう

宮崎県南西部,都城盆地のほぼ全域を占め,大淀川上流域に位置する市。東は鰐塚山地,西は霧島山に接する。南部,西部は鹿児島県との県境。1924年市制。1936年沖水村,五十市村の 2村,1957年志和池村,1965年荘内町,1967年中郷村をそれぞれ編入。2006年山之口町,高城町,山田町,高崎町の 4町と合体。万寿年間(1024~28)平季基が都城盆地を中心に広大な荘園を開き,島津荘と命名。鎌倉時代初期には惟宗忠久が地頭職となって島津氏を称した。のち島津氏は本拠を鹿児島に移したが,島津氏の一族北郷義久(誼久)が天授1(1375)年都島に築城して,都城と称し発展の基礎を築いた。江戸時代は薩摩藩の支藩が置かれた。都城盆地の中心地で商業が発達。市街地は国道10号線沿いに開け,製糸,醸造,食品,家具などの工場が立地している。農村部は生産性が高く,米作のほか,ゴボウ,サトイモなどを産し,畜産も行なわれる。「霧の海」という古名があるほど霧が深いため,特にチャ(茶)の生育に適し,産地として有名。応永6(1399)年建立の興玉神社内神殿は国の重要文化財,今町一里塚は国の史跡にそれぞれ指定されている。また全国でも数少ない伝承人形浄瑠璃「山之口の文弥人形」は国の重要無形民俗文化財。西部の高千穂峰などは霧島錦江湾国立公園に,関之尾の甌穴群(国の天然記念物),サクラで知られる母智丘(もちお)を中心とした一帯は母智丘関之尾県立自然公園に,鰐塚山地はわにつか県立自然公園に属する。JR日豊本線都城駅から吉都線が分岐し,国道10号線,221号線,222号線,223号線,269号線が通じ,宮崎自動車道のインターチェンジがある。各方面へのバス路線も整備されており,県南西部の交通の拠点となっている。面積 653.36km2(境界未定)。人口 16万5029(2015)。

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