関之尾滝(読み)セキノオノタキ

デジタル大辞泉 「関之尾滝」の意味・読み・例文・類語

せきのお‐の‐たき〔せきのを‐〕【関之尾滝】

宮崎県南西部、都城みやこのじょう市関之尾町にある滝。大淀おおよど川支流の庄内しょうない川の渓谷にかかる。大滝男滝女滝の三つの流れからなり、大滝は幅40メートル、落差17メートル。滝の上流にある甌穴おうけつ群は世界有数の規模を誇り、長さ600メートル、最大幅80メートルにおよぶ河床には数百の甌穴が見られる。「関の尾の甌穴」として国の天然記念物指定

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「関之尾滝」の意味・わかりやすい解説

関之尾滝
せきのおのたき

宮崎県南西部、都城市(みやこのじょうし)関之尾町にかかる高さ16.4メートル、幅32.7メートルの滝。大淀(おおよど)川の支流庄内川の上流にあり、滝口の上流河床全面に広がる甌穴(おうけつ)(ポット・ホール、国指定天然記念物)とともにみごとな造形をなす。この地域は第四紀の姶良(あいら)火山噴出物であるシラス溶結凝灰岩が厚く堆積(たいせき)している。のち河川の侵食作用によって上部のシラス層が流出、下部の溶結凝灰岩が露出して侵食を受け今日の甌穴、滝をなした。この甌穴は亀穴とよばれ、さまざまな発達の型がみられ、その規模は世界一といわれる。桜の名所母智丘(もちお)とともに母智丘関之尾県立自然公園に指定されており、観光施設も整備されている。JR日豊(にっぽう)本線西都城駅からバス25分。

[横山淳一]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

事典・日本の観光資源 「関之尾滝」の解説

関之尾滝

(宮崎県都城市)
日本の滝百選」指定の観光名所。

出典 日外アソシエーツ「事典・日本の観光資源」事典・日本の観光資源について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android