関城書(読み)カンジョウショ

デジタル大辞泉 「関城書」の意味・読み・例文・類語

かんじょうしょ〔クワンジヤウシヨ〕【関城書】

南北朝時代北畠親房きたばたけちかふさ書状。1巻。興国3年(1342)執筆。親房が常陸ひたちせき城から磐城いわき白河結城親朝ゆうきちかともへ送り、時勢を説きながら援軍を頼んだもの。

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精選版 日本国語大辞典 「関城書」の意味・読み・例文・類語

かんじょうしょクヮンジャウショ【関城書】

  1. 南北朝時代の文書。暦応四=興国二年(一三四一成立北畠親房が常陸国関城(せきじょう)から、磐城国白河の結城親朝に援軍要請のために時勢を論じつつ書き送った全漢文の書状。親房から親朝宛ての七〇通以上の書状のうち一通。親房卿被贈結城状(ちかふさきょうゆうきにおくらるるじょう)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「関城書」の意味・わかりやすい解説

関城書
せきじょうしょ

興国3=康永1 (1342) 年北畠親房が白河地方 (福島県白河市一帯) の豪族結城親朝にあてた書状1通。『親房卿被贈結城状』の呼び名もある。当時,親房は関城 (茨城県筑西市) にあって南朝のため活躍していたが,以前南朝方につき,のち北朝方に寝返った親朝に,再び南朝方に下るよう説得し,援軍の派遣を求めた。『群書類従所収

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