阪正臣(読み)ばんまさおみ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「阪正臣」の意味・わかりやすい解説

阪正臣
ばんまさおみ
(1855―1931)

歌人書家。名古屋生まれ。幼名は政之介、字(あざな)は従叟、茅田(ぼうでん)、観石、桃坪などと号し、居を樅屋(もみのや)と称した。鎌倉宮、伊勢(いせ)皇大神宮などに奉仕、30歳のときに宮内省御歌所(おうたどころ)に入った。華族女学校教授、御歌所寄人(よりゅうど)を歴任。御歌所長高崎正風、大口周魚らによって結成された上代様仮名書道の研究会、難波津(なにわづ)会の一員となる。穏健で親しみやすい仮名を書き、女子用の書道教科書にしばしば筆をとったため、その書風は大いに流行した。『樅屋詠草』『樅の小枝』などを残している。

[尾下多美子]

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「阪正臣」の解説

阪正臣 ばん-まさおみ

1855-1931 明治-昭和時代前期の歌人,書家。
安政2年3月23日生まれ。権田直助,高崎正風(まさかぜ)にまなぶ。宮内省にはいり,華族女学校教授,御歌所(おうたどころ)寄人(よりゅうど)をつとめる。優雅な仮名をかき,女学校用習字教科書に筆をとった。「樅屋(もみのや)全集」がある。昭和6年8月26日死去。77歳。尾張(おわり)(愛知県)出身。号は茅田(ぼうでん),樅屋。戸籍上の姓は坂。

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