麻やイラクサの繊維で俵を編むようにして作った時宗(じしゆう)の法衣(ほうえ)の一つ。〈あみえ〉とも呼び,また網衣,編衣とも書く。網がどんな魚介をも選ばずにすくい取るように,阿弥陀仏も信じれば善悪同様に救済する絶大な力をもつことをたとえて,網衣を阿弥衣とした。袖は広袖か袖無,身丈は膝頭まで,黒麻布の襟は裾まである。着流しの姿で裳をつけず,色も繊維のままの茶褐色だったので,〈裳無衣〉とか〈馬きぬ〉などと批判された。
執筆者:赤田 光男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...