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経帷子 きょうかたびら

百科事典マイペディアの解説

経帷子【きょうかたびら】

死者に着せる浄衣(じょうえ)。経文,名号,陀羅尼,種子(しゅじ)(悉曇(しったん)文字)等を書き,死者の罪業を滅し菩提(ぼだい)を得ると説く。真言宗で鎌倉時代ごろから始まったとされる。

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうかたびら【経帷子】

仏式で死者を葬るとき,死装束(しにしようぞく)として着せる浄衣。経衣(きようえ)ともいう。白の麻や木綿,または紙布などでつくる。裏地をつけずにひとえとし,縫い目の糸はとめないでおく。衽(おくみ)や背に〈南無阿弥陀仏〉〈南無妙法蓮華経〉の名号・題目,また真言(陀羅尼(だらに)),種子(しゆじ)(梵字),経文などを書き,朱印を押す。《不空羂索真言経(ふくうけんじやくしんごんきよう)》に,重罪のものもこれを着すれば解脱(げだつ)を得るとあり,死者もこれを身につけると生前の罪が消え,地獄の責め苦をまぬがれ,浄土に往生できるとの信仰が生じた。

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大辞林 第三版の解説

きょうかたびら【経帷子】

仏式で死者を葬るとき、死者に着せる着物。薄い白麻などで作り、衽おくみや背に名号・題目・真言などを書く。寿衣じゆい。経衣きようえ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

経帷子
きょうかたびら

僧の姿になぞらえて白木綿に経文を記した死装束。明衣(みょうえ)とも浄衣(じょうえ)ともいう。たとえ地獄に落ちても陀羅尼(だらに)の威力で浄土に生まれるとする密教経典の所説から生じた習俗で、書式は宗派によって異なる。死者と有縁の女性が集まって何人かが引っ張り合って同時に縫ったり、脚絆(きゃはん)や足袋(たび)を別の人が縫い、糸尻(いとじり)を止めないなどの作法がある。生前に全国霊山霊場を巡って寺印を押して用意するなどの習俗もみられる。[藤井正雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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