阿檀(読み)アダン

デジタル大辞泉 「阿檀」の意味・読み・例文・類語

あ‐だん【××檀】

タコノキ科の常緑低木。高さ約6メートル。幹の途中から太い支柱根を出す。熱帯性で、沖縄台湾自生し、潮風に強い。葉でパナマ帽かごを、茎で弦楽器の胴を、根でキセルを作る。

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精選版 日本国語大辞典 「阿檀」の意味・読み・例文・類語

あ‐だん【阿檀・阿旦・栄蘭】

  1. 〘 名詞 〙 タコノキ科の常緑小高木。奄美諸島琉球諸島の海岸地帯に自生。高さ六メートル、直径九~一二センチメートルに達する。茎の下部からは多数の太い支柱根を出す。樹皮暗褐色で、落葉痕跡(こんせき)がある。葉は長さ一メートル前後で細長く、縁と主脈の裏には刺(とげ)がある。雌雄異株で、雄花は白く芳香がある。葉は台湾パナマとしてかご、帽子などを編み、幹は楽器、根はパイプなどとする。別名エラン。
    1. [初出の実例]「あだん、きりんかく殿なども、わるくうろたへると、冬は引ぬいてじざいの上につるされ」(出典:談義本・当世穴穿(1769‐71)三)

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動植物名よみかた辞典 普及版 「阿檀」の解説

阿檀 (アダン)

学名Pandanus odoratissimus
植物。タコノキ科の常緑高木,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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