デジタル大辞泉 「除脳硬直」の意味・読み・例文・類語 じょのう‐こうちょく〔ヂヨナウカウチヨク〕【除脳硬直】 《decerebrate posturing》筋肉が異常に収縮することで、頭が後ろに傾き、腕と脚がだらりと伸びたままになる状態。脳が損傷を受け、昏迷や昏睡に陥ったときに起こる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「除脳硬直」の意味・わかりやすい解説 除脳硬直じょのうこうちょくdecerebrate rigidity 中脳または橋に両側の障害があるときにみられる特殊な姿勢で,四肢を伸展させ,全身を硬直させ,弓なりにそり返る。この現象は,C.シェリントンがイヌ,サルの脳幹を切断した際に発見した (1898) 。人間の場合は動物実験の結果と異なり,脳幹部が完全に損傷しないで,両側の大脳半球が急性障害を起しただけの場合にも現れる。原因には,脳出血や脳腫瘍のほか,脳幹上部の機能を抑制する肝性昏睡,低血糖症,無酸素症などがあげられる。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by