陸沈(読み)リクチン

デジタル大辞泉 「陸沈」の意味・読み・例文・類語

りく‐ちん【陸沈】

[名](スル)滅亡すること。
徳川氏は…日本国を―せしむるものなりと」〈田口日本開化小史

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精選版 日本国語大辞典 「陸沈」の意味・読み・例文・類語

りく‐ちん【陸沈】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 賢人俗人の間にひそんでいること。
    1. [初出の実例]「交情不北溟深、別恨還如陸沈」(出典菅家文草(900頃)二・裴大使留別之什)
    2. [その他の文献]〔荘子‐則陽〕
  3. 滅亡すること。
    1. [初出の実例]「氏族の陸沈(リクチン)を御助候へ」(出典:太平記(14C後)一四)
    2. [その他の文献]〔世説新語‐軽詆〕

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普及版 字通 「陸沈」の読み・字形・画数・意味

【陸沈】りくちん

世俗の中に隠れる。〔荘子、則陽〕是れ自ら民に埋もれ、自ら(かく)る。其の聲銷(き)え、其の志窮り無し。~方且(まさ)に世と(たが)ひて、心之れとにするを(いさぎよ)しとせず。是れ陸沈するなり。

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