いろいろの材料を集めてつくる汁の意。古くは骨董(あつめ)汁という文字を用いたこともあった。室町時代の礼法をつかさどる小笠原備前守政清(おがさわらびぜんのかみまさきよ)が、1504年(永正1)に書いた文書に、すでにその名が出ている。安土(あづち)桃山時代の初期、天正(てんしょう)年間(1573~1592)に扱われた安土城の料理献立集のなかに、集め汁の中身を「いりこ、くしあわび、麩(ふ)、椎茸(しいたけ)、大豆、あまのり」と説明してある。1643年(寛永20)版の『料理物語』には、「中味噌(みそ)だし加えよし、またすましにも仕候、大根、午蒡(ごぼう)、芋、豆腐、筍(たけのこ)、串鮑(くしあわび)、煎海鼠(いりこ)、つみ入など入れてよし、その外いろいろ」と書いてある。現在でも各地方に郷土料理として残っている。
[多田鉄之助]
二十四節気の一つで,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) として四季の中央におかれた中気。元来,春分は太陰太陽暦の2月中 (2月後半) のことで,太陽の黄経が0°に達した日 (太陽暦の3月 2...